2020.11.20

[味香り戦略研究所 自主調査結果リリース]

2020年ボジョレーは2006年と類似 ボジョレー史上、ベンチマークな味わい

味香り戦略研究所では、創業(2004年)以来10年余りにわたり、毎年、ボジョレーヌーボーの代表製品の味覚分析を実施してまいりました。そして、本年も解禁日に合わせ、味覚分析を実施いたしました。

今年は特にコロナ禍によるブドウ栽培~ワイン造り、輸送まで様々な思いが詰まった一本となった。毎年恒例、ボジョレー・ヌーボーの代表銘柄「ジョルジュ・デュブッフ(以下GD)」の、2006年から2020年にかけてのボジョレーヌーボー(以下BN)の味わいの軌跡と歴代の味わいの比較から傾向を読み取った。

図1

【図1】2020年味バランス(標準化)と類似年度

【図1】は今年のGD(ジョルジュ・デュブッフ)BN(ボジョレーヌーボー)の味わいのバランスを、歴代の製品と比較したものである。今年は昨年と比べると全く異なる味わいと言っていいだろう。昨年よりは良い出来で、平均的なボジョレーとはなんたるか?という味を体験できる貴重なスタンダードな味と言える。この味わいは2006年の味に類似していることがわかった。

図2

【図2】GDBN2020の酸味・渋みの変化

【図2】はワインの熟成に必要な要素の酸味と渋みの変化を示したグラフである。測定経験上、これらの酸味や渋みの強さが強いほど、ボジョレー品評会においてよいコメントが出ることが多いと考えている。そのため、今年は酸味および渋みが平均的であるため程よいコメントとなっていた。エノテカHPによれば「非常にバランスが取れた、爽やかさのある仕上がり」とされているため、大絶賛までとはいかないのかもしれない。

図3

【図3】2020年市販品の味わい分布

【図3】では他の生産者のワインを比較した。昨年のGDBN・GDBVNと比較すると全体的に味が強く出来ており、葡萄果実の出来が安定したということだろう。新しい生活様式で、家庭内での消費が増加している今こそ、収穫の喜びを再確認するきっかけとなりそうだ。

味香り戦略研究所について

味覚センサーなどによる食品の味の数値化がコア技術。
2004年9月の設立以来、ため込んだ10万アイテムを超える味データなどをデータベース化し、商品開発や品質管理、売場づくりといったコンサルティングを行うほか、独自のノウハウを基に味にまつわるセミナーや講演活動を行い、食品産業に貢献しています。
【URL http://www.mikaku.jp/】

本件に関する報道関係者 お問合せ先

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